ルリシャクジョウ

ヒナノシャクジョウ科 ヒナノシャクジョウ属

 
2007.9.9 沖縄本島  

湿った暗い林下に生える葉緑素を持たない腐生植物で、全草が青紫色を帯びる。高さ10センチほど。
花はふつう茎頂に1個、まれに2個付き、長さは6ミリほど。花筒の外側にはくさび形の翼があり、外花被の先端裂片は三角形、葯隔の先は傘状に広がる。屋久島、奄美大島、沖縄県に分布する。


〜徒然想〜

湿った森は広葉樹の落ち葉が積み重なり黒く変色し、暗い森を一層暗くしています。
そんな森に、青く灯された小さな松明がありました、無機的な色のない世界で、なぜこの植物だけがこんな青い色を出せるのか、実に不思議な気持ちになりました。
あそこにも、あちらにも・・・・・・  濡れた落ち葉の上に屈むのは気色悪いが、目線を低くすると、いくつもの青い松明が見えてきます。
カメラのファインダーを通すと、拡大されたルリシャクジョウが自ら光を発するように青く光り輝いているように見えます。ここで納得。魅惑の青で虫たちを呼んでいるのではないでしょうか。
花は先端部が開くのですが、開いた花はなかなかみられないそうです。

Nさんの通信でこの魅惑的な植物を知ってから、わずか1年で出逢うことができ、ただただ感謝です。沖縄のNさん、Wさん、ありがとうございました。

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2007.9.9 沖縄本島
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