北アメリカ原産の帰化植物。海岸、河原、空地の乾いた砂地などに生える2年草で、高さは20〜60センチ。茎はよく分枝して、斜上するか地を這い、開出毛が多い。葉は倒披針形〜長楕円形、羽状に裂け(まれに全縁)。
花は葉腋に1個ずつ付き、直径1〜2.5センチ、淡黄色で萎れると黄赤色になる。果実(刮ハ)は円柱形で長さ2〜3センチ、ほぼ直線で先端がやや細くなる。花期は4〜11月。関東地方以西〜沖縄県に分布する。
〜徒然想〜
マツヨイグサ属は全て外来種です。識別が難しい仲間ですが、コマツヨイグサは比較的容易です。背丈が低く、地を這うように生えます。葉が小さく粗い鋸歯があります。他のマツヨイグサ属の葉は裂けることはありません。
ただ、コマツヨイグサに似たものとしてミナトマツヨイグサがあります。図鑑によれば識別は非常に難しく、研究者レベルということです。
素人の目安としては刮ハの形態で、先端部がやや細いならばコマツヨイグサ、わずかな膨らみがあるならばミナトマツヨイグサの可能性が高いということです。
そんな目で見ると、画像にミナトマツヨイグサが混じっているような気がしてきます(中 右の画像)。
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