キタミソウ

ゴマノハグサ科 キタミソウ属

実のような閉鎖花と開放花
2006.11.26 埼玉県(画像にポインターをおいて下さい)

11月も末、めっきり寒くなってきたが、今日は幸い小春日。風もなく、薄日射す穏やかな日になった。キタミソウの生息地にはホトケノザや、はてはツクシまでみられ、まるで早春を想わせた。それにしても肝心のキタミソウが見つからない・・・・・・。
“えー、これじゃないかー”思わず声が出た。
直径7、8センチほどで放射状に広がった線形の葉の根元に“極小”の花が隠れて見えた。想定外の小ささです。
見つけた喜びのときでもあり、あまりの小ささに驚きのときでもありました。

キタミソウは、群馬県在住の上州花狂いさんが群馬県では初めてその生息を確認した植物であり、『邑楽郡にキタミソウ 絶滅寸前「極めて貴重」』として新聞報道された。「上州花狂いの植物散歩」でこの花を知り、出逢いを楽しみにしていた。情報を頂いた上州花狂いさんに深謝いたします。

匍匐茎(ランナー)がみえる/赤く色付いている茎がその一つ
2006.11.26 埼玉県
(画像にポインターをおいて下さい)

撮影していると、近所にお住まいの「キタミソウを守る会」の会長さんがお孫さんと奥さんを連れて出てきてくれた。
町村合併の記念事業で守る会が発足、パンフレットを発行して活動していこうとするものだが、生息地は昔ながらの河川敷で、災害等に極めて不安定な場所にみえた。また、パンフレットには詳細な自生場所が記載してある。あまり大々的に報道することにも不安を覚えた。
会長さんご夫婦は、物静かで純朴なお二人。2歳ほどのお孫さんが可愛かった。なおさら、いつまでも静かにキタミソウが生きながらえることを願う。

以下は頂いたパンフレットに記載されていた事項から引用しました
1901年に北海道の北見地方で発見されたのでこの名があります。千島列島などの寒冷地の湿地で自生し、氷河時代の生き残り(遺存種)と言われています。1950年に元荒川で発見され、一時は絶滅とされていましたが、1978年に葛西用水で再発見されました。1996年にもこの川の流域でも発見されました。
北海道では絶滅してしまったと言われています。
環境省の絶滅危惧1A類(最も絶滅の危機に瀕している種)に指定されています。

閉鎖花と開放花の2種の花で種子繁殖を行うほか、匍匐茎(ランナー)をのばし、クローン繁殖を行います。(「キタミソウと○○の自然を守る会」パンフレットより)

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