キキョウラン

ユリ科 キキョウラン属

ランの名がつくが、この植物はユリ科。車を止めた高台の一角に咲いていた。高台からは東シナ海が望め、切り立った岩場に白波がうち寄せていた。しばし足下の観察を忘れ、眼下の沖縄の海を眺めた。
キキョウランには同行の師匠M氏が苦戦している。茎が細く風によく揺れる。他の同行者はすでに姿が見えない。M氏の脇をすり抜けるように撮らせてもらい、同行者を追った。
花弁は成長するとカタクリのように反り返るが、この日は開花したばかりか、雨に濡れたためか、反り返るものは少なかった。

海岸に生える多年草で、花茎は細く1メートルほどになる。葉は基部に多数、線形で長さ40〜60センチ、革質で厚い。
花はまばらに円錐花序につき、長さ6〜8ミリ、青紫色で狭長楕円形、平開し、先は反り返る。
紀伊半島、四国、九州、沖縄県に分布する。
2007.3.18 沖縄県(本島)
2007.3.18 沖縄県(本島)
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