フクジュソウ

キンポウゲ科 フクジュソウ属

山地のやや明るい林内や傾斜地に生える多年草で、高さは25センチほどになる。葉は3〜4回羽状に細裂し、終裂片は披針形でほとんど無毛。
花は1茎に1〜6個付き、黄色で直径3〜4センチ、花弁は20〜30枚。花期は3〜4月。北海道〜九州に分布する。
根茎を乾燥したものは生薬で福寿草根と呼ぶ。強心、利尿の薬効があるものの、全草が劇薬で民間での使用は絶対にしてはいけない。嘔吐や激しいけいれん、呼吸麻痺などを引き起こす。

〜徒然想〜

前の週に信州でミチノクフクジュソウを見た流れで、フクジュソウを見に行ってきました。場所は、信州から遠く隔てた三重県藤原岳です。
藤原岳はフクジュソウに限らず、石灰岩地特有の植物があり、花の山として広く知られています。花を求める登山者ばかりではないでしょうが、山頂付近のフクジュソウの自生地では各所で嬌声があがり、喜びに浸っていました。

この日は間もなく4月というのに風は冬場のように冷たく、7合目あたりからは雪が残っていました。それが幸いしたのですが、雪から頭を出す姿など、撮りたかった写真を残すことができ、私の方は静かな喜びに浸りました。
もちろん、ミチノクフクジュソウとの違いはしっかりと確認してきました(違いはミチノクフクジュソウ参照)。

−同じ科の植物−
2009.3.29 三重県藤原岳
2009.3.29 三重県藤原岳 2009.3.29 三重県藤原岳
 
 2018.5.13 北海道    2014.3.23 山梨県
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