オニドコロ

ヤマノイモ科 ヤマノイモ属

山野に生えるつる性の多年草。葉は互生し、葉身は円心形~三角状心形、先は長く尖り、全縁、質は薄い。葉柄があり、葉腋に球芽(むかご)はつかない。
雌雄異株で、雄花序は葉腋から直立し、黄緑色~淡緑色の小さな花を多数付ける。雌花序は下垂する。花期は7~8月。北海道~九州に分布する。

~徒然想~

花らしき花穂は少しも美しくないですが、名前や植物の姿から、何か薬用を予測させました。調べると、この植物の根茎を乾燥させたものは生薬で菟薢(ひかい)といい、急性尿道炎や皮膚湿疹に用いられたようです。また、かつて食料がないときには煮物などにして食用としたようです。

しかし、昔は根茎を砕いて川に流して魚を採ったというくらいですから有毒です。胃腸や喉の炎症などの中毒症状を起こします。食べないこと。


ヤマノイモ科
の植物の中では一番目にすることが多いかもしれません。雄花序は下に垂れず、直立します(時に横に伸びる)。群生するので、小さい花にもかかわらず結構目立ちます。

画像はいずれも雄花のようです。雌花は下部に細長い子房が付きますが、確認できませんでした。

-同じ科の植物-

2006.8.27 東京都高尾山
   2006.8.27 東京都高尾山  
 2019.9.1 東京都奥多摩    2019.7.21 静岡県
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