山地の林下などに生える多年草で、高さは35〜70センチ。葉は互生し、卵状長楕円形で、8〜11枚。花序は軟毛が多く、褐色を帯びる。 花は雌雄異株で、雄花は白色〜緑白色。雌花は柱頭の先が3裂し反り返る。花期は6〜7月。奈良県以北〜中部地方に分布する。 〜徒然想〜 ヒロハユキザサの見直し作業をしていて、気付きました。 従来、ヒロハユキザサとして掲載していたものは、ヤマトユキザサでした。掲載当時はヤマトユキザサを知らなかったのが原因です。 両者はよく似ています。本種は花序に毛が多く、褐色を帯びることが多いことが特徴で、ヒロハユキザサは無毛です。 ユキザサの仲間は区別が難しく、雌雄異株でもあることから、花、花序、葉をよく観察することが必要です。次回見る機会があったら、しっかりと確認したいです。 −同じ科の植物−