ヤクシマシソバタツナミソウ

シソ科 タツナミソウ属

 
2019.5.30 鹿児島県屋久島   2019.5.30 鹿児島県屋久島


やや湿った林下などに生える多年草で、高さは5〜10センチ。茎はしばしば倒伏する。葉は三角状卵形、葉柄があり、縁には粗い鈍鋸歯がある。
花は頂生の花序となり数個の花を付ける。花冠は青紫色で長さ1.5センチほど、基部でほぼ直角に曲がる。花期は6〜9月。屋久島に分布する。別名 ヤクシマナミキ、ヤクシマタツナミ

〜徒然想〜

コケの中に小さなタツナミソウの仲間が見えました。ヤクシマシソバタツナミソウでしょう。予想しつつも、期待していなかった花です。
図鑑によれば花期は6月から秋にかけての花とされています。思いがけない花に、ちょっと喜びです。三脚を出して、慎重に撮影します。
背中をガイドに引率されたツアー観光客が通り過ぎますが、花撮影にあまり気にとめる方はいませんでした。他の花を撮影していたときも同様でした。屋久島のツアー観光は、苔むした自然観察がメインなのかなとの印象を持ちました。

なお、別の2ヵ所でこの花らしき群生が見られました。しかし、まだ蕾のようです。花期が合えば、もっと多くの花を付けたこの花が、たくさん見られるでしょう。

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   2019.5.30 鹿児島県屋久島  
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