ヤクシマイトスゲ

スゲ科 スゲ属

 
2019.5.30 屋久島   2019.5.30 屋久島


山地の岩場、倒木上、渓流沿い岩上などに生える多年草で、高さは2〜10センチ。匐枝を出し叢生し、基部の鞘は淡褐色。葉は細く幅0.5ミリほど。
花序は茎頂に付き、雄小穂は長さ2〜5ミリ、雌小穂は1〜2個、花茎の上部に密集して付く。苞は普通花序より長いが、小穂が短いため目立たない。果胞は長さ1.5ミリほど、ほとんど無脈で有毛。
()は4〜5月。屋久島以南〜南西諸島に分布する。

〜徒然想〜

いかにも屋久島らしい苔生した山道を進みます。見るものすべてが目新しく、歩みは遅々として進みません。
残念ながら、第一目的だった花之江河への道は崩壊で閉ざされ、断念せざるを得ませんでした。その分時間ができて、ゆっくりゆっくり進みます。
おかげで、コケ類や小さな植物、目立たない植物も目に入れることができました。
ヤクシマイトスゲは、コケの隙間からヒゲのように伸びていました。非常に小さく、繊細な植物です。先の方に小穂らしきものが付いていますから、スゲの仲間なのでしょう。丹念に撮ります。
ここは世界遺産の地です。さすがに、採取することは、はばかれました。

−同じ科の植物−

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