溜池畔、湿地などに生える1年草で、高さは10〜25センチ。叢生して株となる。葉は基部に少数ある。
花序は長さ5〜10センチで、花序枝は多くが複生する。苞葉は葉状で1〜2枚。小穂は5〜10個が掌状に付き長楕円形、長さ3〜8ミリ、15〜40個の花が付く。鱗片はややまばらに付き長楕円形、長さ1ミリほど、紅褐色を帯び、中肋は短く突出し外曲する。痩果は長さ0.5〜0.6ミリ。雄蕊は1個。柱頭は3岐する。果(花)期は8〜11月。関東地方以西〜九州に分布する。
〜徒然想〜
小さなカヤツリグサ科をみつけました。放射状に花序枝が開き、先に小穂を付けています。ツルナシコアゼガヤツリと教えられました。
調べると、比較的最近になって認識された種ということで、似た種にコアゼガヤツリ、ミズハナビ(ヒメガヤツリ)があるようです。相違点は「西宮の湿性・水性植物」に比較表が掲載されています。
いずれ自らも確認する機会があるかもしれません。画像の撮影時は採取することに抵抗があり、現場でもマクロ的な撮影はしていません。
花は逃げません。次に出逢えたときに全体の姿、鱗片、種子などを撮影したいと思います。
−同じ科の植物−
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