ヨーロッパ原産の帰化植物。 江戸時代に渡来し(詳細不明)、観賞用に植えられているほか、野に逸出している。全体にほぼ無毛で、高さは40〜80センチの越年草。葉はほぼ円形で掌状に浅く5〜7裂し、裂片は円頭。
花は葉腋に束生し、淡紫色で濃紫色の条があり、直径3.5センチほど。花期は6〜10月。
〜徒然想〜
ウスベニアオイとの見分けが難しいとされています。ゼニアオイの茎は無毛で、ウスベニアオイには疎らに毛がある、葉の裂け方も違うとされています。
そのつもりで撮影した画像を精査すると、葉の裂け方は明らかにゼニアオイの特徴を有するものの(ウスベニアオイは深く裂ける)、茎には疎らに毛が見られます。葉柄の毛は顕著に見られます。
撮影したものは、微妙な個体です。ゼニアオイはウスベニアオイの変異の一形態として扱う考えが主流になりつつあるということなので、微妙なものはウスベニアオイとしてもいいのかもしれません。
なお、多摩川河川敷で、地を這うように咲くゼニバアオイをみましたが、こちらは花が小さく、淡紅色です。
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