田のまわり、草地、路傍などにふつうに生える1〜2年草で、高さは20〜40センチ。全体に柔らかく、茎は基部で曲がり斜上し、葉とともに緑白色を帯びる。葉は線形で扁平、葉舌は白い膜質、長さ2〜5ミリ。
花序は円柱形で小穂を多数付け、長さ3〜8センチ。小穂は広卵形で長さ3〜3.5ミリ、小花は1個。包類は、小花と同長で、芒は長さ3ミリほど、わずかに小穂の外に出る。雄しべは3個あり、葯はクリーム色で、乾くと橙黄色〜黄褐色になる。花期は4〜6月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
子供の頃、この花の葉から上を抜いて、葉を茎に沿って裏返し、口に加えて音を出す遊びをしたものです。葉をそり返したときのヒダを出すのがコツだったような気がします。
今から思うと、ヒダは葉舌だったのですね。
以来ん十年、この花を思い浮かべることも、見ようとすることもなくなってしまいました。
イネ科植物に興味を持つようになって、久しぶりにこの花が見えるようになってきました。
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