シラコスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2022.5.29 山梨県   2022.6.18 山梨県


丘陵地〜高原の水湿地などに生える多年草で、高さは20〜50センチ。叢生して大きな株になる。茎は斜上し、全体に柔らかで鮮緑色、鋭い3稜があってざらつき、葉よりも長い。葉は線形で、幅2〜4ミリ。
小穂は1個頂生し、狭長楕円形で長さ1.5〜4センチ、先端に短い雄花部があり、下部に雌花部がある。雌鱗片は卵形、淡色で中肋は緑色、鋭頭、果胞より短い。果胞は披針形で長さ6ミリほど、淡緑色、細脈があり無毛、嘴は長い。花()期は4〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

この地では、そこかしこにこの花が見られました。遊歩道を横切る流れの縁には、大きな株となって流れに覆い被さっています。水が浸る泥地では、大きな丸い株が群生状態で並んでいます。
果実期になると、花柄が一層伸び、長く垂れ下がります。
スゲの仲間としては、分かり易い形態です。小穂が1個で、先端が雄性、その下が雌性です。果胞は細長く、毛はありません。鱗片は果胞より短く、緑色です。
ネットなどの画像を見ると、果胞が付く密度はいろいろありそうです。びっしり重なり合うように付くものや疎らに付くものなどがあります。
なお、花序は垂れ下がるので、本来小穂は横向きですが、HPの構成上縦向きにした画像もあります。

−同じ科の植物−

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