丘陵~山地に生える常緑高木で、高さは20メートルほどになる。樹皮は灰黒色、縦に並んだ皮目があってざらつく。葉は互生し、狭長楕円形で、先端は鋭く尖り、基部はくさび形、3分の2以上に浅くてやや鋭い鋸歯がまばらにある。表面はやや革質で光沢があり、無毛。裏面は灰緑色。
雌雄同株で、雄花序は新枝の下部から垂れ下がり、長さ5〜12センチ。雄花は苞のわきに1〜3個ずつ付く。雌花序は新枝の上部の葉腋に直立し、雌花を3〜4個付ける。果実は堅果で、長さ1.5〜1.8センチの卵形。花期は5月。福島、新潟県以西〜九州に分布する。
~徒然想~
早春の花散歩で、シラカシの葉を知りました。なかなか特徴のある葉で、やや長めで皮質、光沢があります。葉の縁の3分の2以上に鋸歯あります。
よく比較されるのがアラカシで、こちらは葉がやや丸みがあり、上半分に鋸歯があります。いずれも堅果(どんぐり)を作ります。
幸いにも、同年に花を見る機会がありました。雄花は新枝から垂れ下がります。雌花は新枝の先に付きますが、気付きませんでした。
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