南アメリカ原産の帰化植物。道端、荒地、土手などに生える多年草で、高さは50〜150センチ。葉は叢生し、線形、両面とも無毛、葉鞘の口部には長毛がある。
花序の総は3〜7本、長さ5〜10センチ、総の基部には白色の長毛がある。小穂は軸の片側に3〜4列に並び、卵円形で先は鈍く尖り、長さ3ミリほど、緑色で縁には白色の長毛がある。柱頭と葯は黒紫色。果(花)期は7〜10月。本州〜沖縄に分布する。
〜徒然想〜
在来種のスズメノヒエよりもよく見られる帰化植物です。
本種の小穂は先が尖った楕円形で縁に白色の長毛があり、葉は葉鞘の口部を除いて無毛であることなどが違いです。スズメノヒエは、小穂がほぼ円形で縁には疎らに短毛があり、葉には全体に軟毛が見られます。葯は黄色です。
コロナ禍で出かけることが少なくなり、近くの河川敷で植物観察をすることが多くなりました。しかし、見られるのは、ほとんどが帰化種です。しかも、いずれも似たものが多く、同定には苦労します。
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