センダン

センダン科 センダン属

 
2025.5.23 東京都調布市   2025.5.23 東京都調布市


海岸近くの林内などに生える落葉高木で、高さは5〜10メートル、ときに20メートルほどになる。葉は互生し、2〜3回羽状複葉で、小葉は卵状楕円形〜卵形、先は鋭く尖り、基部は左右不相称、縁は粗くやや鈍い鋸歯がある。
花は葉腋から10〜15センチの集散花序を出し、5弁花を多数付ける。花弁は淡紫色、倒披針形で長さ8〜10ミリ、平開する。雄しべは10本、花糸は合着して紫色の細い筒となる。果実(核果)は楕円形で、長さ1.5〜2センチ、黄色に熟す。花期は5〜6月。四国〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

多摩川大橋の上から淡い紫色の花を沢山付けた大木がみられ、何だろうと思っていたところ、偶然にも河川敷で5メートルほどの個体が枝を地面近くまで伸ばしているのをみつけ、本種であることが分かりました。
調べると、本種の分布は四国以南です。本州のものは植栽でしょう。しかし、本州でも10メートルを超える大木が見られたり、植栽とは思えない場所に生えていたりと、逸出が進んでいるように思えました。
果実は緑色から秋になると黄色に熟し、葉が落ちても実は残ります。果実はサポニンを含み、人や動物には有毒で、注意が必要です。

−同じ科の植物−

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