サンカクイ

カヤツリグサ科 ホタルイ属

 
2021.6.28 栃木県   2021.6.28 栃木県

湿原、池、沼、川岸などに生える多年草で、高さは30~120センチ。地下茎は細くて長く伸び、節から茎を出し、群生する。茎は単生し、横断面は鋭3稜形で、幅2~10ミリ。葉身は1~2個、線形、扁平で長さ0.5~17センチ。
花序は偽側生し、4~10個の小穂からなり、枝がないものと5センチほどの枝があるものがある。
苞葉の葉身は稈に続き、長さ25センチ。小穂は卵形~卵状長楕円形で、長さ7~20ミリ。鱗片は卵形で、長さ4ミリほど。そう果は倒卵形、長さ2〜2.5ミリ、横断面はレンズ形。刺針状花被片は35個、そう果とほぼ同長またはやや長く、下向きにざらつく。柱頭は2個。花期は710月。日本全土に分布する。

~徒然想~

湿地でよく見かけ、フトイとの違いを意識してしまいます。もちろん、見分けは容易で、花茎の断面が三角と丸の明確な違いがあります。ただ、花序は両者とも
側生するものの、サンカクイの苞が長いために側生感が強いです。フトイの花序は頂生する感じです。
花茎の断面は、花期の時は正三角形でしたが、果実期になると痩せていました。
花期の花被片と果実期に膨らんだ果胞とは、全く違います。カヤツリグサ科の観察は、花期と果実期の両方を撮影する必要があり、二度手間になります。ちょっと、大変です。

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