川岸、池畔などの水湿地に生える多年草で、高さは40〜70センチ。茎は叢生する。葉は幅4〜6ミリ、基部の葉鞘は葉身がなく、一部赤褐色を帯びる。
小穂は接近して付き、頂小穂は雄性、線形で長さ1.5〜3センチ、側小穂は雌性で3〜5個付き、長楕円形で長さ1.5〜3センチ。果胞は密に多数付け、狭披針形で扁平、長さ7〜9ミリ。多数の脈があり無毛、嘴は2深裂する。柱頭は3岐する。花 (果)期は5〜7月。関東地方以北〜北海道に分布する。
〜徒然想〜
絶滅危惧TB類の稀少種です。以前より探していましたがみつからず、花仲間に協力をお願いしました。しかし、教えていただいた産地ではみつかりませんでした。
どうも、産地は河岸で、釣り人が釣り座を確保するために刈ってしまったように思えます。釣り好きな私としては、釣り座で竿を出す釣り人と親し気に釣り談義をしますが、気持ちは微妙です。
ここではみつかりませんでしたが、花仲間に感謝です。
諦めきれず、17年ほど前に訪れた湿地の環境ならばと、出かけてみました。時期的に葦が高く茂っていましたが、環境は保全されているようで、うれしく思いました。
湿地の一角でこの花をみつけると、一層うれしくなりました。
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