ジョウロウスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2024.6.8 群馬県   2024.6.8 群馬県
果期的には遅めで、雄小穂は落ちています


川岸、池畔などの水湿地に生える多年草で、高さは40〜70センチ。茎は叢生する。葉は幅4〜6ミリ、基部の葉鞘は葉身がなく、一部赤褐色を帯びる。
小穂は接近して付き、頂小穂は雄性、線形で長さ1.5〜3センチ、側小穂は雌性で3〜5個付き、長楕円形で長さ1.5〜3センチ。果胞は密に多数付け、
狭披針形で扁平、長さ7〜9ミリ。多数の脈があり無毛、嘴は2深裂する。柱頭は3岐する。花 ()期は5〜7月。関東地方以北〜北海道に分布する。

〜徒然想〜

絶滅危惧TB類の稀少種です。以前より探していましたがみつからず、花仲間に協力をお願いしました。しかし、教えていただいた産地ではみつかりませんでした。
どうも、産地は河岸で、釣り人が釣り座を確保するために刈ってしまったように思えます。釣り好きな私としては、釣り座で竿を出す釣り人と親し気に釣り談義をしますが、気持ちは微妙です。
ここではみつかりませんでしたが、花仲間に感謝です。

諦めきれず、17年ほど前に訪れた湿地の環境ならばと、出かけてみました。時期的に葦が高く茂っていましたが、環境は保全されているようで、うれしく思いました。
湿地の一角でこの花をみつけると、一層うれしくなりました。

−同じ科の植物−

 2024.6.8 群馬県    2024.6.8 群馬県
果胞は細い 先は長いくちばし状2深裂します
 
 2024.6.8 群馬県
茎の断面は三角状
  2024.6.8 群馬県
葉裏          葉表
 
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery