ノブキ

キク科 ノブキ属

 
2007.8.12 長野県八ヶ岳   2006.8.18 東京都奥多摩


山地の湿った木陰などに生える多年草で、高さは60〜100センチ。葉は茎の下部に付き、互生し、長い葉柄には翼がある。三角状心形で、葉裏には白い綿毛がある。
頭花は円錐花序に付き、総苞は半球形。花冠は筒状で縁に白色の雌花があり、内側に不稔の両性花がある。そう果は倒狭卵状で、柄のある腺体が付き、冠毛はない。花期は8〜10月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

山道の木陰でよく見られるのですが、あまり熱心に撮ったことはありません。撮り終えた画像を見ても、そのときの気持ちが伝わってきます。ピンボケが多いし、特徴をとらえていません。
拙い画像を見て、改めて小さい花や果実の腺体は宿題としました。

和名のノブキは、葉がフキに似ているからでしょう。でも、葉の大きさはだいぶ違います。本種には葉柄に翼があるのも、明確な違いです。

春、スゲの仲間を撮りに行った林内で、すでに葉が広がっていました。中には大きな葉もあり、フキとの見極めは葉柄の翼にあると実感しました。

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