ネムノキ

マメ科 ネムノキ属

 
  2016.6.26 山梨県


山地、原野、河畔などに生える落葉高木で、高さは6〜10メートル。枝は太く横に広がり、樹皮は灰褐色で皮目が目立つ。葉は互生し、2回羽状複葉で、1回目は(3)7〜9(13)対の羽片があり、2回目は15〜30(33)対の小葉がある。小葉は狭卵状楕円形で、先は鋭頭で全縁、縁と裏面脈上に短毛があり、夜には小葉は閉じて垂れ下がる。
花は枝先に10〜20個が頭状花序となって集まり、それらが複円錐花序となって付く。花は夕方に開花する。果実は豆果で扁平な広線形。花期は7〜8月。本州〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

夜になると葉が閉じ眠ったようになることからこの名が付けられ、比較的知られた木と思われます。
最初の出逢いは山梨県の山中で、きれいに咲いているものの花は遠く、後日の宿題としていました。
花撮影のチャンスは9年後で、近場の河畔でした。10メートルに迫ろうかとの大木で、枝を広げ、目線まで垂れています。
花は萎んでいてがっかりしましたが、調べると花が開くのは夕方で、再度出かけました。
夕方5時半、花は見事に開き、昼と比べると感動ものです。

−同じ科の植物−

 2016.6.26 山梨県   2016.6.26 山梨県  
 
 2025.6.22 東京都調布市
多くは側生花で、長さ2.5〜3センチ
白く星形に広がるのは頂生花で、長さ2〜2.2センチ
  2025.6.22 東京都調布市
夕方になると花柱はピンと伸び長さ3〜4センチ  
やや長く白く伸びるのは雌しべと思われます
 
 
 2025.6.22 東京都調布市   2025.6.22 東京都調布市  
  昼12時半頃の花は萎れています 葉は開いています
 
 2025.6.22 東京都調布市    2025.6.22 東京都調布市
夕方5時半頃の花は花柱を伸ばし、葉は閉じています  
 
 2025.6.22 東京都調布市
頂生花の花柱基部は合着します
  2025.6.22 東京都調布市
頂生花は1つの花序に1〜2個付き、その他は側生花です
 
 
 2025.8.18 東京都調布市    2025.8.18 東京都調布市
果実は長さ10センチほどでした  花期は長いようです 9月初旬であっても花は残っていました  
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery