ナギナタガヤ 
  イネ科 ウシノケグサ属 
      APG分類ではナギナタガヤ属
イヌナギナタガヤ ?
  イネ科 ウシノケグサ属 
      APG分類ではナギナタガヤ属
 
2024.6.1 千葉県
草体は株立ちします
  2024.6.1 千葉県
草体は直立又は倒れます
ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産の帰化植物。
草地、道端、田の畔などに生える1年草で、高さは50(70)センチほどになる。茎は直立し、株立ちとなり、全体に粉緑色を帯びる。葉は線形、縁は内側に巻き糸状になる。葉舌は0.8〜1ミリで、葉鞘は無毛。
花序は長さ10〜20センチの細長い円錐花序となり、片側に傾く傾向がある。小穂は長さ7〜10ミリ、3〜5個の小花がある。第1苞穎は長さ1〜2ミリ、第2苞穎は長さ5〜6ミリ、護穎の芒は長さ8〜15ミリ。花期は5〜6月。
 
  ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産の帰化植物。
草地、道端、田の畔などに生える1〜越年草で、高さは50センチほどになる。茎は直立又は傾伏し、葉は内巻きして糸状。葉舌は長さ1ミリ以下で、鞘は無毛又は毛がある。
円錐花序は長さ15センチほどになり、各節ごとに1本の枝が付く。小穂は長さ7〜10ミリ、4〜8個の小花がある。第1苞穎は長さ2.5〜5(7)ミリ、第2苞穎は長さ4.5〜8ミリ、中脈は上部がザラつく。護穎の芒は長さ6〜13(15)ミリ。花期は5〜6月。
 

〜徒然想〜

田の畔で、ナギナタガヤと思われるものをみつけました。傍らにはよく似たイネ科がみられます。こちらは花序が細く、もじゃもじゃした感じです。これはと思い、両者を持ち帰り、小穂などを比較してみました。
図鑑やネット情報によれば、ナギナタガヤは第1苞穎がごく短く第2苞穎の1/2以下、イヌナギナタガヤは第1苞穎がやや長く第2苞穎の1/2〜3/4である違いがあります。

同定は小穂の実測で判断しましたが、イヌナギナタガヤと同定したものは、小穂の長さや葉幅が図鑑と相違し、本項を作成しながら「違うかな」という思いになってきました。

−同じ科の植物−

以下、左はナギナタガヤ 以下、右はイヌナギナタガヤ?
 
 2024.6.1 千葉県
小穂は片側に偏りますが、偏らないこともあります
   2024.6.1 千葉県
 
 2024.6.1 千葉県    2024.6.1 千葉県
 
 2024.6.1 千葉県
小穂は9.5ミリ、芒は12ミリほどでした
   2024.6.1 千葉県
小穂は17ミリほどあり、本種としては?です
 
 2024.6.1 千葉県
第1包頴は1.5ミリほど、第2包頴は5.5ミリほどでした
   2024.6.1 千葉県
第1包頴は6ミリほど、第2包頴は8.5ミリほどでした
 
 2024.6.1 千葉県   2024.6.1 千葉県 
 
 2024.6.1 千葉県
葉は細く内側に巻きます
   2024.6.1 千葉県
葉舌は1ミリほどです 葉幅が広く、?です