ミズガヤツリ

カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

 
2020.10.3 栃木県   2020.10.3 栃木県


日当たりのよい水田、休耕田、河川敷、湿地などに生える多年草で、高さは50〜100センチ。茎は3稜形で、葉は線形。苞葉は数枚付き葉状で、2〜3個は花序よりも長い。
花序は茎の先に付き、5〜8個の花序枝を出し、その先からさらに2〜3個の穂状小花序を出す。穂状小花序は長さ2〜4センチで赤褐色〜紫褐色を帯び、小穂は長さ1〜2センチ。小穂には20個ほどの小花が2列に並んで付く。鱗片は広卵形で、長さ2.5ミリほど、鈍頭で竜骨は円くて緑色、縁は内曲する。果実はほぼ円形、長さ1.3ミリほど。柱頭は2岐する。果()期は8〜10月。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

コロナ禍での久しぶりの観察会では、多くの植物を見ることができました。ただ時間がなく、個々の撮影には時間を割けませんでした。コロナが治まってからじっくり撮ればいいと思いながらです。

高さは50センチほど、茎は明確に3稜となっていました。花が開いているものがあり、鱗片からは雌しべ柱頭が白く伸び、2股に分かれています。
カヤツリグサ科のこんな姿を見るのは初めてです。華やかで、きれいです。
最近になって興味を持ち始めたカヤツリグサ科ですが、こういう花の姿を見るとますますリキを入れてみたくなります。
花後の小穂、鱗片、種子の画像は、後日収載予定です。

−同じ科の植物−

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