メヒシバ アキメヒシバ
クシゲメヒシバ コメヒシバ
イネ科 メヒシバ属

 
2020.9.1 東京都調布市   2020.9.1 東京都調布市

日当たりのいい道端、草地、河川敷などに生える1年草で、高さは40〜80センチ。茎は地を這い、節から根を出す。葉は広線形、質は柔らかく、扁平。
葉鞘には長い毛がある。
花序は茎の先に掌状に分枝した3〜8個の花軸(総)からなり、淡緑色〜紫色を帯びた小穂を密生する。総の中軸は微鋸歯()がありざらつく。小穂は披針形で長さ2.5〜3ミリ、先は尖り、短毛がある。果実は乳白色、長さ2ミリほど。花期は7〜11月。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

どこにでも見られる、いわゆる雑草です。撮影することもありませんでしたが、コロナ禍で遠くに出かけることがなくなると、こんな植物でも撮りたくなります。
でも、侮ってはいけませんでした。似た仲間がいろいろあって、安易な観察では区別できないことを知りました。
小花の縁に長い毛がある
クシゲメヒシバ、総の中軸に棘がないアキメヒシバ、少し華奢で総が同じ場所から出る(他の仲間は少しずれて出る)コメヒシバなどがあります。また、それらの中間タイプもあるようで、なかなか難しい仲間です。
画像でも、小花に毛があるクシゲメヒシバと思われるもの、総の中軸が滑らかでアキメヒシバと思われるもの、小型で総が同じ場所から出るコメヒシバと思われるものがありました。(注、コメヒシバはどちらかというと日陰地に生え、もっと小型ではないかと思っています。翌年、自宅近くでみつけました。) 
この仲間は、再度細かく観察しなければと思っています。葉、葉鞘、小穂、小花などの小花の形態や毛の有無、総の出方や中軸の棘の有無など、マクロ的な撮影と観察が必要です。いずれ、メヒシバの仲間の区別点をまとめる予定です。

−同じ科の植物−

アキメヒシバ
 
 2020.9.1 東京都調布市    中軸は滑らか 2020.9.1 東京都調布市
 
 2022.10.1 栃木県    2022.10.1 栃木県
  クシゲメヒシバ
 
 2020.9.2 東京都調布市    2020.9.1 東京都調布市
コメヒシバ  
 
コメヒシバ? 2020.9.2 東京都調布市   2020.7.18 東京都調布市  
 
 2021.9.26 東京都狛江市    2021.9.26 東京都狛江市
 
 2021.9.26 東京都狛江市    2021.9.26 東京都狛江市