マツバスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2011.5.16 千葉県   2011.5.16 千葉県


平地〜丘陵地の湿地などに生える多年草で、高さは10〜40センチ。茎は叢生し、直径1ミリほど、3稜があり平滑。葉は細い線形で幅1.5ミリほど。
小穂は茎の先に1個付き、長さ1〜2センチ。上部の雄花部は細く、雌花部と同長かやや長く、雌花部は長楕円形で幅3ミリほど。雌鱗片は楕円形で鈍頭、赤褐色。果胞は鱗片とほぼ同長、広卵形で長さ1.5〜2ミリ、水平に開出する。柱頭は3岐する。
()5〜6月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

本種を最初に撮影したのは10年以上前で、まだカヤツリグサ科に興味を持てなかった時期です。確か、千葉県の湿地だった記憶があります。他の花を撮ったついでですので、かろうじて本種と判る画像です。

再会は植物園で、花と果実を順次撮影することができました。ハリスゲ節の代表とも言える植物で、円柱状の雌小穂と真ん中に突き出る雄小穂が、何とも面白いです。
カヤツリグサ科に興味を持った今は、千葉県やその他の自生種で、じっくり撮影する機会があると思います。そのときに自生種と差替えます。

−同じ科の植物−

 2022.4.10 東京都調布市(植栽)   2022.4.19 東京都調布市(植栽)