水田、池畔、川岸などの水湿地などに生える1年草で、高さは3〜10センチ。根茎は糸状で細く、匍匐して群生する。葉は叢生し、糸状。基部は赤みを帯びた膜質の葉鞘に包まれる。
小穂は狭卵形で長さ2〜4ミリ。小穂の鱗片はまばらに数個付き、卵状楕円形、一部が血赤色を帯びる。柱頭は3個、果実は狭倒卵形で3稜形、長さ1ミリほど、隆起する格子紋がある。柱基は扁三角錐状。花(果)期は6〜10月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
ぬかるむ泥地に生えていました。実に小さい植物です。何と表現したらいいのでしょうか。糸状に絡まった苔のような集まりがあり、地にべったりと貼り付いています。糸の先端には、小さな白いものが付いています。これが花でした。
あまりにも花が小さくて、現地での撮影は諦め気味です。ひとつまみ持ち帰り撮影することにしました。
何とか小穂は撮れるものの、小さすぎて撮ることはできませんでした。
日本全土に分布し、近場の田んぼでも見られそうです。今までは気付かなかったのでしょう、次年は、地に貼り付くこの花も探して、果実も撮影してみることにします。
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