クマノギク |
キク科 ハマグルマ属 |
海岸近くの草地などに生える多年草で、高さは60センチほどになる。茎は細くて地を這い、上部は立ち上がる。葉は対生し、披針形〜線状長楕円形、縁は全縁(時に少数の鋸歯がある)で上面はざらつく。 頭花は茎頂の長い柄の先に1個付き、黄色で直径2センチほど。総苞は半球形、総苞片は1列で5個。花期は5〜9月。伊豆、紀伊半島〜沖縄県に分布する。 〜徒然想〜 同じハマグルマ属にネコノシタがあります。いずれも海岸近くに生え、よく似ています。しかも、双方とも別名はハマグルマといい、混乱します。 本種の特徴は、細長く披針形の葉を持つことで、ネコノシタ、アメリカハマグルマなどのハマグルマ属にはない特徴です。 生育場所も海岸から少し奥まった湿った場所に見られることが多いようです。 キク科の観察に必須な総苞を見ると、一見総苞片がないように見えましたが、よく見ると萼片のように1列になって付いていました。のっぺりとした総苞が珍しいと思いました。 −同じ科の植物− |
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2017.10.28 長崎県 |
2017.10.28 長崎県 | 2017.10.28 長崎県 |
2017.10.28 長崎県 |