コナギ

ミズアオイ科 ミズアオイ属

 
2022.10.1 栃木県   2022.10.1 栃木県


水田、浅い沼などに生える1年草あるいは多年草で、高さは5〜15センチ。茎は短く、直立〜斜上する。葉は根生し、披針形、卵状披針形、卵心形と変化が多い。先は円頭、基部は心形、全縁で光沢がある。
花序は葉よりも低く、数個付き、花被片は青紫色で、長さ8〜15ミリ。花期は8〜10月。本州〜沖縄に分布する。

〜徒然想〜

ミズアオイを小型にしたような花で、最初に見たときはミズアオイの若い姿と思ってしまいました。青紫色の花が、なかなかきれいです。
しかし、調べてみると、昔は水田雑草として毛嫌いされている植物でした。イネの隙間で繁殖してしまうと、実に厄介とされていました。繁殖力が強く、イネへの被害は抑えられているものの、水田周りや小沼ではふつうに見られるポピュラーな花となっています。
絶滅危惧U類に指定されている仲間のミズアオイとは、大違いです。
花は1日花で、花が終わると花序は下を向きます。ミズアオイと同様に、垂れた花序が水中に没し結実するのでしょう。

−同じ科の植物−

 2022.9.17 栃木県    2022.10.1 栃木県
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