カズノコグサ

イネ科 ミノゴメ属
   APG分類ではカズノコグサ属

 
2022.5.21 栃木県   2022.5.21 栃木県


水湿地、田の畦などに生える1〜2年草で、高さは30〜90センチ。稈は太くてやや軟弱、無毛。葉は線形、扁平で粉緑色を帯びる。葉舌は透明膜質、淡白色。
花序は太い花軸があって直立し、長さ15〜35センチ、短い枝を左右に2列出し、淡緑色の小穂を枝の片側に密に付ける。小穂は長さ3〜3.5ミリ、やや扁平な円形。苞類はボート形に膨らみ、普通小花を1個包み込む。
護穎は先が尖る。花期は5〜7月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

イネ科に興味を持ってくると、この花は面白い姿をしていると思うようになってきます。
名のとおり、小穂が多数密に付くため、花序が数の子のように見えなくもありません。なるほど、と思いました。
特別珍しい花ではなく、水湿地ではよく見られます。ただ、色は淡緑色で目立ちません。今までは、きっと見ることをスキップしていたのでしょう。
画像は、増水すると水没するような河岸草地に生えていました。後日同地を訪れてみると、カズノコグサは泥を被っていました。

−同じ科の植物−

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