カンスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2021.3.19 東京都高尾山   2021.4.3 東京都高尾山


山地の林縁などに生える多年草で、高さは40〜50センチ。葉は叢生し、基部の鞘は暗赤色〜黒紫色。葉は線形、常緑で濃緑色、光沢があって極めて硬く、縁はざらつく。
頂小穂は雄性、長さ2〜4センチで赤褐色、側小穂は雌性で3〜5個あり、短い円柱形で、長さ1.5〜3.5センチ。果胞は広卵形で長さ3ミリほど、先は嘴状で長く、口部は鋭い2歯があり、柱頭は3岐する。果()期は4〜5月。本州、中国地方、四国、九州に分布する。

〜徒然想〜

カンスゲの仲間はよく似ています。各地でカンスゲと思われる花を撮り続けてきましたが、いずれも「カンスゲの仲間」の名から域を出ません。つまり、撮り続けたのは花期のものばかりで、果実期のものは撮っていないのです。だから、みんな仲間です。同定ができません。
カヤツリグサ科に興味を持ち始めると、果実期が如何に大切かを知りました。果実期を撮っていない画像は、全く同定には役立ちません。

色のきれいな花ばかり撮り続けて、カヤツリグサ科もきれいなものばかりを撮り続けてきました。少しでもそれらを生かせるよう、果実期を追加撮影したいものです。
カンスゲは、高尾山でよく見られるものの一つで、濃い緑で厚い葉、丸く開出気味の果胞が特徴です。

−同じ科の植物−


 2021.4.3 東京都高尾山    2021.4.3 東京都高尾山
 
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