カニツリグサ

イネ科 カニツリグサ属

 
2024.6.1 千葉県   2024.6.1 千葉県


山野の草地、道端などに生える多年草で、高さは40〜80センチ。全体に軟毛があり、柔らかい。葉は線形で扁平、葉舌は短く、稈や葉鞘に軟毛がある。
花は長さ10〜20センチの円錐花序となって先は垂れ下がり、多くの小穂を付ける。小穂は長さ6〜8ミリ、2〜3個の小花があり、しばしば紫色を帯びる。第1包類より第2包類は2倍程度大きい。護頴は長さ5〜7ミリで、ざらつき、先端が2裂して細長く尖り、その間から長さ6〜10ミリの芒が出る。花期は5〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

イネ科を調べ始めた頃からカニツリグサの名は知っていましたが、これかな?と思うものの、なかなか本種と確信できませんでした。似ているイネ科が多いのです。
ある日、屈んでイネ科の撮影に取り組んでいると、 “カニツリグサですね” と声を掛けられました。不意の声掛けに驚きもしましたが、これがカニツリグサかと感謝もしました。
護頴の先が2裂し、その間から長い芒が出るのが特徴であることも分かりました。

近くの多摩川河川敷でも本種ではないかと疑ったイネ科を見ているので、次年の花期には特徴をしっかり撮りたいと思います。

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