ゴウソ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2020.5.24 神奈川県川崎市   2020.5.24 神奈川県川崎市

田の畦、水辺、湿地などに生える多年草で、高さは40〜70センチ。根茎は短く叢生する。茎は鋭い3稜形で、基部の鞘は葉身がなく、柔らかくて、糸網は生じない。葉は線形で幅3〜6ミリ。
小穂は2〜4個付き、頂小穂は雄性で線形、赤錆色で長さ2〜4センチ。側小穂は雌性で円柱形、長さ1.5〜3.5センチ、柄があって垂れ下がる。雌鱗片は褐色、卵形で先が鋭頭か鈍頭、長い芒がある。果胞は扁平で広卵形〜広楕円形、長さ3
.5〜5ミリ、灰緑色〜灰褐色、表面に乳状突起が密生し、先は短い嘴になる。痩果は円形で、柱頭は2岐する。花()期は5〜6月。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

北海道ではよく見られました。しかし、あまり興味を示している時期ではないため、記念撮影だったり、撮影をスキップしたりと、いい画像は残っていません。
結局、コロナ禍で遠出できない中、近隣の丘陵で撮影したものを収載することになりました。
自転車で25分ほどの丘陵地です。ある意味、コロナ禍でなければ出かけない場所だったので、それはそれで良かったかもしれません。季節ごとにいろいろな花が見られるかもしれません。
ゴウソは、日本全土にごく普通に見られ、特徴的な姿で、覚えやすいです。果胞の表面に乳頭状突起があるのも特徴で、似たものとの区別点です。
最近、果胞の形態がゴウソによく似ていて乳頭状突起がないものを撮影し、同定に苦慮しています。

−同じ科の植物−

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