ヒロハノウシノケグサ

イネ科 ヒロハノウシノケグサ

 
2023.5.18 東京都世田谷区   2023.5.9 神奈川県川崎市


ヨーロッパ原産の帰化植物。茎は直立して叢生し、無毛。葉は線形。葉舌はほとんど無く、葉耳の縁は無毛。
茎頂に長さ10〜20センチの幅の狭い円錐花序を出し、多数の小穂を付ける。小穂は淡緑色で、8〜12ミリ、5〜8個の小花がある。
護穎にはふつう芒はない。葯は黄色。花期は5〜8月。

〜徒然想〜

イネ科の帰化植物は、牧草として栽培されたものが野生化しているものが多いです。似た花に
オニウシノケグサがあり、本種との交配種も輸入されたとのことですから、これらを区別するのは難しいです。
本画像は多摩川河川敷でふつうに生えていたので名前が知りたくなり調べてみました。
指標は、小穂と小花の形態と葉耳です。小穂には芒がなく、長さ10ミリほど、
1苞穎は3ミリほど、第2苞穎は4ミリほどでした。葉耳があり縁に毛が見られないことから、本種としました。
しかし、採取したものの中には、芒が見られる小穂、葉耳にわずかに毛が見られるものもあり、判別が難しい仲間であると感じました。

−同じ科の植物−

2023.5.18 東京都世田谷区
 2023.5.9 神奈川県川崎市    2023.5.9 神奈川県川崎市
 
 2023.5.9 神奈川県川崎市    2023.5.9 神奈川県川崎市
 
毛が見られる 2023.5.9 神奈川県川崎市   2023.5.9 神奈川県川崎市  
 
芒が見られる  2023.5.16 東京都世田谷区    2023.5.16 東京都世田谷区