樹林下の湿った岩場などに生える多年草で、高さは5〜20センチ。葉は根元に1個付き、長楕円形〜広披針形、光沢があり、基部はくさび形で茎を抱く。
花は茎頂に一方を向いて数個〜20数個付き、淡紫紅色。唇弁はくさび状卵形で、ほぼ中央で3裂する。距は筒状で細い。花期は6〜7月。茨城県、栃木県、静岡県以西〜九州に分布する。
〜徒然想〜
意を決して、出かけることにしました。東京ではコロナ感染者が増え始めて前日は54人、県外への移動自粛の声が出始めています。東京ナンバーの車へのいやがらせもあるとか。
自粛を繰り返していた花観察ですが、ヒナランはぜひ見たかったです。直行直帰で出かけてみることにしました。
駐車スペースには農家の方が・・・、断りを入れて停めさせてもらいました。そのときの言葉がありがたかったです。
「遠くから来たんか。その隅なら大丈夫だべ。気い付けて行けや!」
ヒナランは予想どおりの環境で、小さな花を咲かせていました。ただ気がはやり、来るのが早すぎました。まだ数花しか開花していません。
また来ればいいと思いながらも、その直後にコロナ感染者がさらに増え、東京もんは出にくい状況になってしまいました。治まったら再訪することにします。
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