ヒメカンスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2021.3.24 神奈川県川崎市   2021.3.24 神奈川県川崎市


丘陵地〜山地の樹林下などに生える多年草で、高さは20〜50センチ。叢生し、時に匐枝を伸ばして増える。基部の鞘は紫褐色。葉は線形、常緑で硬く、暗緑色。
頂小穂は雄性で棍棒状、紫褐色〜暗褐色、長さ1〜2.5センチ、側小穂は雌性で2〜4個あり、短い円柱形、長さ1〜2.5センチ。苞は小穂より短く、葉鞘は長く基部は時に紫褐色〜暗褐色を帯びる。雌鱗片は倒卵形で、暗紫褐色を帯びる。果胞は楕円形で長さ2.5ミリほど。果()期は4〜6月。北海道西南部〜九州に分布する。

〜徒然想〜

植物観察の先輩のHPを見て、川崎市の丘陵地をヒントに思い当たる地を探索します。いずれも自転車で行ける距離です。
着いてみると、なるほど、植物探索には手頃な地です。山あり、森あり、水辺ありで、いろいろな植物が見られそうです。遠出できない合間に、季節を変えて訪れたいと思いました。
丘陵地の外れには法面が続く小道があり、そこにこの花が付いていました。
ヒメカンスゲは、葉鞘の基部が紫褐色〜暗褐色を帯びることが多く、比較的分かりやすいスゲの仲間です。雄小穂は、棍棒状で暗褐色、鱗片の先端が芒状に突き出します。雌小穂は、
花茎の上部に数個付き、最初は緑色でやがて暗褐色を帯びます。

−同じ科の植物−

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