ヒカゲスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2018.4.6 山梨県   2018.4.6 山梨県


乾いた明るい疎林、草地などに生える多年草で、高さは10〜40センチ。密に叢生し、茎は葉より長い。葉は線形。
小穂は互いに離れてつき、頂小穂は雄性で太い線形、長さ1〜1.5センチ、側小穂は雌性で2〜5個付き、短い円柱形、長さ1〜2センチ。雌鱗片は紫褐色〜紫紅色を帯び、果胞より長い。柱頭は3岐。果期は4〜5月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

ヒカゲスゲと思いながらも自信が持てず、掲載を躊躇していました。まだカヤツリグサ科の観察すべき部分の撮影ができていなくて、似た他種との区別が付かなかったのです。
撮影地はスミレ類の産地で、この近辺には毎年のように出かけます。茎の基部、果胞、果実などは、追加撮影して本種を確認したいと思います。

コロナなどの影響で、再訪したのは3年後でした。果実期に入った小穂や果胞などを撮影し、やはりヒカゲスゲに間違いないと安堵しました。
ヒカゲスゲは、近場の丘陵地にも見られることは知っていたものの、スミレの産地のあのスゲがずっと気になっていました。解決してよかったです。

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 2021.4.24 山梨県   2021.4.24 山梨県  
 
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