ヒエガエリ

イネ科 ヒエガエリ属

 
2018.5.2 東京都府中市   2018.5.2 東京都府中市


日当たりのいい湿地、道端などに生える2年草で、高さは20〜40センチ。稈はやや叢生して直立し、無毛。葉は広線形、質は柔らかく、白緑色を帯びる。葉舌は長く、長さ3〜8ミリ。
花は長さ3〜8センチの円錐花序となり、花序の枝は最初花序の軸にぴったりついているが、次第に円錐状に開き、下部はやや離れて密に小穂をつけ、淡緑色で多少紫色を帯びる。小穂は1小花からなり長さ2ミリほど、苞類は短い毛があり、円形で先は浅く2裂し、その間から長さ1.5〜2ミリの芒が出る。花期は5〜7月。北海道南部〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

多摩川河川敷に作られた浅い人工池の縁に生えていました。どうせ帰化種だろうと、撮影はおざなりで、名前も調べませんでした。

数年後、イネ科に興味を覚えて名前を調べてみると、どうも本種らしい。改めて細部の撮影に出かけましたが、すっかり消えて、その後の出逢いもありません。在来種であることも分かると、なおさら恋しくなります。
今年はもう少し熱心に探し、葉舌、小穂などの細部を撮影したいものです。

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2018.5.2 東京都府中市   2018.5.2 東京都府中市