ハゼラン

スベリヒユ科 ハゼラン属 
    APG分類ではハゼラン科
 
2025.10.14 東京都調布市    2025.10.14 東京都調布市 


熱帯アメリカ原産の帰化植物で、道端、石垣などに逸出している高さ30〜80センチの1年草。茎は疎らに分枝し、直立または斜上する。葉は近接して互生し、楕円形〜倒卵形、先はやや尖り、基部は次第に狭まって短い葉柄になる。質はやや肉質で全縁。
花は茎の上部に大きな円錐花序となって多数付き、花弁は5個、紅紫色で直径6〜7ミリ。花は午後咲き、翌日午前中で萎む。果実(刮ハ)は球形、直径3〜4ミリ、光沢がある。花期は7〜10月。

〜徒然想〜

観賞用に栽培されていたものが、道端に当たり前に逸出しています。栽培種であることを知っていたので、撮る気にもならずスキップしてきました。
山野草の撮影も、全国各地の高山、低山、山麓、深山等々を巡ってきましたが、年齢と共に近場の丘陵や河川敷、畑地などに探索地が変わってきています。自然、帰化種や逸出種も増えてきています。そんな中での本種の撮影です。
よく見ると、花はなかなか綺麗です。調べてみると、種子が爆ぜて散るので爆蘭の名があるとか、午後の3時頃に咲き始めるから三時草と呼ばれるとか、線香花火のようだから花火草とも呼ばれるとか、面白い所以がありました。

−同じ科の植物−

 2025.10.14 東京都調布市    2025.10.14 東京都調布市  
花弁は5枚で、雄しべは10〜20個ほどあります 果実は球形で爆ぜて種子を飛ばします  
 
2025.10.14 東京都調布市    2025.10.14 東京都調布市 
葉は根際に付きロゼッタ状に見えるものや茎の下部に互生しているものがありました  
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