平地の荒地、畑地、砂地などに生える1年草で、高さは5〜40センチ。茎は密に叢生し、糸状で、無毛。葉も糸状で、茎よりも細くて短く、葉鞘は淡褐色で縁に長い白毛がある。
花序は茎の先に付き、頭状で2〜15個の小穂からなり、苞は葉と同形で1〜3個ある。小穂は披針形で、長さ3〜7ミリ、鱗片は広卵形で長さミリほど、先は芒状に短く尖り、やや反り返る。果実は3稜形、淡色で0.6ミリほど、花柱は3岐する。花 (果)期は8〜10月。本州〜沖縄県に分布する。
〜徒然想〜
枯れ落ちた松葉に覆われるように、この花がありました。撮影のため松葉をどけてあげると、頼りない根から葉と花茎が放射状に伸びているのが分かりました。
葉も茎も細く、実に弱弱しい植物です。砂地に生えているため、強い風が吹くと、根ごと吹き飛ばされそうです。
花序は長さ7ミリほどで、長短のある苞とともに淡緑色の小穂を多数付けています。
撮影後は松葉を戻して、弱弱しいこの花を保護してあげます。
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