海岸の砂浜、平地の日当たりのいい道端、草地などに生える多年草で、高さは20~40センチ。葉は線形で、苞葉は2~3枚。
花序は茎の先に付き、花序枝は2~8本あり、小穂は線形で長さ1.5~3センチ。中軸に斜開して付き、光沢があり赤褐色、やや疎らに20~40花を付ける。鱗片は狭卵形、長さ3~3.5ミリ、鈍頭で中肋が緑色で縁は赤褐色。果実は長楕円形で扁三角形、長さ1.2ミリほど、柱頭は3岐する。花期は7~10月。本州~沖縄県に分布する。
~徒然想~
2019年の台風19号で新たに出現した、多摩川の河川敷砂地に群生していました。
名前が分からず調べ続けましたが、まさかこの名に行き当たるとは思いませんでした。海岸近くに生えることが多いことからハマスゲの名が付けられましたが、路傍や河川敷にも生えることを知りました。
細長い匐枝を伸ばし先端に塊茎を作って繁殖します。大きな群落を作ることがあるので、農耕地の難駆除雑草となり、嫌われています。
7月でも10月でも花を付けていますから、相当たくましく繁殖を続けていくのでしょう。
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