山地の林内などに生える常緑小高木で、高さは5〜10メートル。葉は互生し、広卵形〜広披針形で、先端は尾状に尖り、基部は広いくさび形〜円形、縁には鈍頭の浅い鋸歯がある。質は薄い革質、両面とも無毛で乾くと淡緑色になる。
花は前年枝の葉腋に散房花序となって直径1.2センチほどの花を付ける。花冠は白色で、先は5深裂する。花柄は長さ1センチほどとやや長い。雄しべは25〜40個、花冠とほぼ同長。果実(核果)は長さ7〜8ミリで、紫黒色に熟す。花期は4〜5月。近畿地方以西、四国、九州(屋久島まで)に分布する。
〜徒然想〜
行き違いもできないような林道を走ると、白い花が次々と現れてきます。ハイノキです。
車を停める場所が無く見過ごしてきましたが、我慢できず対向車が来たらそのときはそのときと、車を停めます。
花は華やかできれいです。黄色い葯が目立ちます。ハイノキの名はよく知っていて、ようやく出逢えたという想いです。美しさにため息をつきながら、撮影します。
調べると、ハイノキ科の植物は世界に300種ほどもあるようで、日本では西日本を中心に自生しています。「灰の木」の漢字からは予想もできないような、白い花を咲かせます。
じっくり撮影したにもかかわらず、対向車はありませんでした。
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