オオニガナ

キク科 フクオウソウ属

 
2022.10.22 東京都八王子市   2022.10.22 東京都八王子市


山地の放棄水田、湿地などに生える多年草で、高さは60〜90センチ。茎は分枝せずに直立し、毛が多い。葉は下部のものは花時には枯れ、三角状矢羽形で、羽状に中〜深裂し、葉柄には翼がある。葉の裏面脈上にしばしば粗い毛を散生する。
頭花は円錐花序となり、横向き〜下向きに咲く。花は黄白色で直径4センチほど、舌状花は30個ほど付く。総苞は濃緑色で、円柱形。花期は9〜11月。本州近畿地方以北に分布する。

〜徒然想〜

藪の法面を背景に、水が浸る湿地に生えていました。
かつての多摩丘陵は起伏に富む山林が広がっていましたが、開発が急速に進み、道路、高層団地、商業施設、公共施設などが建設されています。しかし、さすがに計画的な開発で、緑が多く残され、かつての多摩丘陵が垣間見られます。
その一角にオオニガナが残されていました。緑の管理者に聞くと、この地の植物のほとんどは自生種であるとのことでした。
下部の葉は花期には枯れるとありますが、幸い残っていて、三角状の葉を確認できました。

−同じ科の植物−

 2022.10.22 東京都八王子市   2022.10.22 東京都八王子市  
 
 2022.10.22 東京都八王子市    2022.10.22 東京都八王子市