オオバコ

オオバコ科 オオバコ属

2024.6.11 神奈川県川崎市   2024.6.11 神奈川県川崎市
花は下から順に咲きます


日当たりのよい農道、公園草地、山道など人通りの多い場所に普通に生える多年草。葉は根生葉のみで、卵形〜広卵形、57本の葉脈が目立ち、基部は切形〜丸形、長い葉柄がある。
花茎を含めて長さ10〜30センチの花穂を根元から数本伸ばし、上部の穂状花序に白色の花を密に付ける。花は花序の下から順に咲いていき、雌性先熟で、まず柱頭が萼の間から突き出て、あとから4個の雄しべが伸び出して花粉を飛ばす。葯は白色〜淡紫色。果実は長さ4ミリほどの長楕円形の刮ハで、上下2片に裂開して上半部が帽子を脱ぐように外れ種子を飛ばす。花期は4〜9月。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

今まで撮影をスキップしてきたオオバコですが、調べてみると、なかなか面白く難しい植物であることが分かってきました。
食用にもなるし、薬用にもなります。平地に限らず高山帯までも生え、人通りの多い踏みつけの強い所に適応した植物です。むしろ、踏みつけの弱い場所では他の草が生い茂る場所では、生きていくことができないようです。
近似の仲間も多く、トウオオバコは背丈で区別できるものの、セイヨウオオバコとは外観では見分けるのは困難とされています。
果実も面白く、帽子をかぶったように上下に2裂し、上部のキャツプが外れて種子をばらまきます。

−同じ科の植物−

 2024.6.1 栃木県    2024.6.1 栃木県
2024.6.11 神奈川県川崎市
下部は果実期になり、中部は雄しべが飛び出しています 
  
 
 2024.6.11 神奈川県川崎市
葉は卵形で、柄があります
   2024.6.11 神奈川県川崎市
果実は帽子をかぶせたような楕円形 
帽子が外れて種子がばらまかれます