オニグルミ

クルミ科 クルミ属

2025.4.28 東京都八王子市   2025.4.28 東京都八王子市


湿気の多い山野などに生える落葉高木で、高さは10メートルほどになる。葉は互生し、奇数羽状複葉、5〜9対の小葉からなる。小葉は楕円形〜長楕円形、先は鋭く尖り、基部はやや歪んだ切形〜円形、縁には尖った細鋸歯がある。葉柄や葉軸には褐色の軟毛や腺毛が密生する。
雌雄同株で、花は葉の展開と同時に開花する。雄花序は前年枝の葉腋から下垂し、長さ10〜22センチ、雄花は多数の付き、長さ4〜5ミリ、4個の花被片に包まれ、雄しべが12〜20個ある。雌花序は枝先に直立し、長さ6〜13センチ、疎らに7〜10個の花を付ける。花柱は濃赤色、長さ6ミリほど、先は2裂する。果実は長さ3〜4センチの楕円状球形。花期は4〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

多摩丘陵の名残がある森を花散歩します。足元の草花や樹木を見上げながら、ゆっくりです。ジュウニヒトエをみつけると、おっ!こんなところに、という感じです。
オニグルミは少し明るくなった林縁に、長い雄花序をぶら下げていました。10メートル近い大木です。数多くの花序をぶら下げる姿は壮観です。
葉は幸いにも目先に枝を伸ばしていましたが、花序は望遠気味の撮影です。
雄花序を一つ落とし、アップを撮らせてもらいました。雌花序は目視では確認できませんでしたが、画像を見るとかろうじて隅に写っていました。
なお、果実は食べられますが、普通クルミ(胡桃)として市販されるものは欧州産の栽培種のようです。

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 2025.4.28 東京都八王子市
雌花序はまだ赤く色づいていません
   2025.4.28 東京都八王子市
雄花序は多くの花からなります
 
 2025.4.28 東京都八王子市
樹皮は暗灰色で、縦に割れ目が入ります
   2025.4.28 東京都八王子市
葉は奇数羽状複葉です