イソヤマテンツキ

カヤツリグサ科 テンツキ属

 
2020.10.13 神奈川県三浦半島   2020.10.13 神奈川県三浦半島


海岸岩場の湧水地、河口部塩性湿地などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。茎の基部は肥厚し、少数の葉を付ける。葉は硬く、茎より短く無毛、下部のものは葉鞘だけになる。
花序は散形に1〜5個の小穂を付ける。小穂は狭卵形〜狭長楕円形で長さ7〜13ミリ、濃褐色で光沢がなく多数の花を付ける。鱗片は卵形で長さ3ミリほど、微細な毛がある。果実はレンズ形でやや平滑、長さ1ミリほど。果期は8〜10月。本州(千葉県、石川県以西)〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

今までとは違う視点で海岸を巡ります。求める植物は色のある花ではなく、地味な枯れ草です。
すると・・・、枯れ草が見事に花開いています。正確には果実なのですが、初心者には花のように思えます。
花が咲くのは7月頃でしょう。華やかな色のある花達の盛りの時期ですが、カヤツリグサ科の開花も見ていきたいと思います。
画像のイソヤマテンツキは、海岸岩場の潮だまりの中や周辺に数多く生えていました。

−同じ科の植物−

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