山地の林内などに生える多年草で、高さは20〜40センチ。葉は下方に2個やや接近して付き、長楕円形、縁はやや波打ち、基部は鞘になる。茎の上部には披針形の鱗片葉が付く。
花は茎頂に穂状に多数付き、黄緑色〜淡緑色で、直径5ミリほど。背萼片は卵形、側萼片は狭長楕円形、側花弁は狭卵形、背萼片と同長で、萼片とともに兜状になる。唇弁は舌状で白色、長さ2〜3.5ミリ。距は根棒状で下垂する。花期は7〜8月。北海道南部〜九州に分布する。
〜徒然想〜
分布は広いものの深山に生えるようで、なかなかみつかりません。高知県でも情報を元に出かけましたが、偶然出逢った地元の方に聞くと、今年は発生していないとのことで、がっかりしたものです。
以来、ずっと宿題のままで、ようやく8年後に出逢いの機会が来ました。
藪漕ぎし、下草をかき分け探し出したイイヌマムカゴは、思いの外背丈が低く15〜20センチほど、探し出すのに苦労しました。
でも、一つみつけると、草の合間にぽつりぽつりとみつかります。ほっと一息、長年の宿題が叶えられ荷を下ろします。 さあ、撮影タイムです。
−同じ科の植物−
|