エノキ

ニレ科 エノキ属 
    APG分類ではアサ科
2025.4.7 神奈川県川崎市
枝が垂れ、目下で見ることができました
  2025.4.7 神奈川県川崎市
新枝の先には両性花、基部付近には雄花が付きます


丘陵、山地のやや湿り気のある場所などに生える落葉高木で、高さは20メートルほどになる。樹皮は灰黒色。樹幹は横に広がり、よく枝分かれし、時に下垂する。葉は互生し、広楕円形〜広卵状楕円形、先は鋭尖形、基部は広いくさび形で左右不相称、基部を除き鈍鋸歯があるか全縁。
花は雌雄同株、葉の展開と同時に開花する。雄花は新枝の下部に集散花序となり、花被は4全裂し、裂片は長楕円状披針形で4個の雄しべと対生する。両性花は新枝の上部の葉腋に単生または2〜3個が束生し、花被片は4個、雄しべが4個、雌しべが1個ある。花柱は2裂し、柱頭には白い毛が密生する。果実(核果)は球形、直径6ミリほど、秋に赤褐色に熟す。花期 は4〜5月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

自然が残る丘陵地には大木がいろいろ見られますが、高いところにある花を撮れる機会は多くはありません。足元に落ちている花を見て、見上げるばかりです。
本種も大木になりますが、ある日幸いにも枝が低い位置に垂れ下がり、花を撮影することができました。
雌雄同株で、新枝の下部に雄花が付き、上部には両性花が付きます。雄花は花被片が4つ、雄しべも4つで特徴的です。両性花は明瞭に撮影できていませんでしたが、花柱が2裂し、白い毛が密生する様子分かりました。
6月、展開した葉を撮影に行くと、すでに小さい実ができていました。

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 2025.4.7 神奈川県川崎市
両性花の花柱は2裂し、毛が密生します
   2025.4.7 神奈川県川崎市
雄花 花被片、雄しべはそれぞれ4です
 
 2025.6.30 神奈川県川崎市    2025.6.30 神奈川県川崎市
成葉は互生し、光沢がありました  
 
 2025.6.30 神奈川県川崎市
6月ですでに実が付き、秋に赤く熟します
   2025.6.30 神奈川県川崎市
葉裏は白く、脈が目立ちました