アカシデ

カバノキ科 クマシデ属

2025.4.28 東京都八王子市   2025.4.28 東京都八王子市


平地~丘陵部などに生える落葉高木で、高さは15メートルほどになる。葉は互生し、卵形~卵状楕円形、基部は円形で、縁は不揃いの重鋸歯があり、先が尾状に尖る。葉の質は薄く、側脈は715対、葉裏の脈上、脈腋には細毛がある。若芽が赤色を帯び、特に若葉の付け根や葉柄が赤色になる。
雌雄同株で、葉の展開と同時に開花する。雄花序は長さ4~5センチで、垂れ下がり、苞や葯が赤色を帯び、黄褐色。雌花序は本年枝の先に上向きに付くか垂れ下がる。果穂は長さ4~10センチ、葉状の果苞がやや密に多数付き、熟すと赤色を帯びた黄褐色になる。堅果は果苞の基部に付く。花期は4〜5月。北海道南部〜九州に分布する。

~徒然想~

イヌシデクマシデは花期に間に合いましたが、アカシデをみつけたときは雄花序は全て落ち、すでに果穂になっていました。
果実期は秋と思っていたので、みつけたときは驚きでした。しかも果穂をびっしり付け、壮観です。アカシデの住処は分かりましたので、雄花序がぶら下がる姿は来年です。
アカシデは葉先が尾状に尖るのが特徴の1つで、側脈の数などイヌシデ、クマシデとの違いをほぼ同時期に比較できたのは幸いでした。

-同じ科の植物-

 2025.4.28 東京都八王子市    2025.4.28 東京都八王子市
 
 2025.4.28 東京都八王子市
葉先は尾状になります
   2025.4.28 東京都八王子市
果実は果苞の基部に付きます
 クマシデの葉    イヌシデの葉
 
 2025.4.14 東京都府中市
側脈は20~24対
   2025.4.12 神奈川県川崎市
側脈は11~15対
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