ツルザンショウ

ミカン科 サンショウ属

林縁などに生える常緑の蔓性藤本で、木の幹に巻きついて上に這い上がる。枝には鋭い棘がある。葉は互生し、奇数羽状複葉、小葉は5〜10対で薄い革質、上方のものは大形で下方のものは小形、葉の先は尖る。
葉腋に長さ5〜12センチの円錐花序を作り、直径5ミリほどで黄緑色の花を多数付ける。果実はやや球形で種子は黒色、光沢がある。花期は3〜5月。八重山諸島に分布する。

〜徒然想〜

別名リュウキュウザンショウ。
春に小さな花を多数付けますが、今は実になっています。それも、決してきれいとは言えない、瘤のようになった実です。濁った緑色です。緑から茶褐色になる過程でしょう。
やがて熟し、裂開して中の黒い種子が飛び出します。

9月のこの時期になると、沖縄の森には実を付けた木々が目につきます。実が付くのなら花もあるはずです。実を見るたびに花を想像したくなるのですが、ツルザンショウはどんな花なのだろうか。この瘤のような実に似つかわしくない花であってほしいと願いたいです。

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2014.9.27 沖縄県
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