ツチトリモチ

ツチトリモチ科 ツチトリモチ属

海岸に近い林下などでみられ、主にハイノキ科の根に寄生する多年草で、高さは5〜12センチ。地中には塊茎があり、10月頃地中より赤い花茎を伸ばす。
花茎には鱗片状の葉が付き、花茎の先端には楕円状で肉質の花序を1個付ける。花穂は鮮紅色で、細かいつぶつぶ(棍体という)に覆われる。花期は10〜12月。三重、和歌山以南〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

そろそろ出て来てもいいような登山道になってきました。林の中を覗きながら、ゆっくり登ります。
予測のとおり、ほどなく林の奥に“赤いキノコ!?”がみつかりました。歩を進めると道脇にも現れるようになりました。やっと土の中から頭を出しかけたものもあります。

ほんとに面白い姿の植物です。キノコにみえますが、菌類ではなく双子葉植物です。ですから、花も実も作ります。でも、花や実はつぶつぶの間に埋もれていて見えません。
ツチトリモチの名は、地中の塊茎をすりつぶして鳥もちを作ったことによります。

−同じ科の植物−
2012.9.28 鹿児島県
 2012.10.28 鹿児島県    2012.9.28 鹿児島県
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