ツチアケビ

ラン科 ツチアケビ属

落葉樹林下などに生える腐生植物で、高さは50〜100センチ。全体に褐色で、茎は太く、上部はまばらに分枝する。葉は退化してない。
花は複総状花序となって多数つき、黄褐色で半開のまま終わる。萼片、側花弁は長楕円形、唇弁は広卵形。実は肉質で紅色、ソーセージのようになり、長さ6〜10センチ。花期は6〜7月。北海道南部〜九州に分布する。

〜徒然想〜

積極的に探すことはしませんでしたが、いつかは見たいと思っていた植物です。積極的でなかったのはその姿で、特にその実は赤いソーセージがぶら下がり、何とも気色悪いのです。
数年前には、箱根路で登山道脇に打ち捨てられているのを見ています。刈り取ってしまう気持ちも分からない訳ではないのですが、植物の立場に立って見れば、やはりお気の毒です。
花を見てあげて下さい。肉厚ではありますが、それなりにきれいです。淡く撮影してあげると、よりきれいと思えるかもしれません。
面白いことが一つ。この花は唇弁(黄色い部分)が上になったり(下の画像)、横向いたり、勝手気ままなのです。

-同じ科の植物-
2014.8.3 山梨県
2014.8.3 山梨県    2014.8.3 山梨県 
   2008.9.28 神奈川県箱根  
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